Notta無料プラン、どこまで使える?|文字起こし精度と”有料の壁”を実際に試した

AI×業務自動化

※本記事はアフィリエイト広告(PR)を含みます。紹介しているのは、自分で実際に使ってみたサービスです。

「無料で議事録AIを試したい」と思って Notta の無料プランを開いたら、いきなり目に入ったのが 月120分まで・ただし1回の録音は3分まで という制限でした。月120分は意外と太っ腹。でも「1回3分」って、ふつうの会議には全然足りないですよね。

じゃあ実際、無料のままどこまで使えるのか。文字起こしの精度はどのくらいで、どこで「これは有料にしないと無理だな」と感じるのか。気になったので、自分の声で音声を用意して一通り触ってみました。良かった点も、残念だった点も、そのまま書きます。


まず、無料プランで「できること・数字」を整理

触る前に、無料(フリー)プランの実際の数字を料金ページで確認しました。2026年5月時点で、無料と有料(プレミアム)の差はこんな感じです。

項目無料(フリー)プレミアム
料金0円(カード登録不要)1,185円/月(年払い・40%OFF。月払いは1,980円)
文字起こし時間120分/月1,800分/月
1回あたりの上限3分5時間
ファイルインポート50個/月100個/月
AI要約月10回まで使える月100回
単語登録3語まで200語
文字起こしデータのダウンロード不可
翻訳不可

ポイントは、「月の合計は120分あるのに、1回は3分まで」というところ。短いボイスメモの文字起こしなら十分ですが、数十分の会議をまるごと、という使い方は無料だと最初からできない設計です。AI要約が無料でも月10回試せるのは、地味にうれしいポイントでした。

※数字は変わることがあるので、申し込み前に必ず公式の料金ページで最新の値を確認してください。

実際の料金や無料枠は、ミーティングのテキスト化【Notta】 の公式ページが確実です。


1分の音声を文字起こししてみた(ここが本題)

精度を見るために、わざと難しめの音声を用意しました。自分のスマホのボイスメモで、ローカルLLMの話を約1分、こんな単語をあえて詰め込んで読み上げています。

  • 英略語:LLM / API / RAG / GPU
  • カタカナ技術語:トランスフォーマー / クオンタイゼーション(量子化)
  • 固有名詞:Ollama / LM Studio / Mac mini / Llama / Qwen / Gemma / Claude / Gemini

AIの文字起こしが苦手そうな所を、意図的に炙り出す狙いです。これをインポートして、出てきたテキストを元の原稿と見比べました。

結果:ふつうの日本語はかなり優秀。でも専門用語で崩れる

まず良かった点。一般的な日本語の文字起こしは、想像よりずっと自然でした。助詞も読点も整っていて、「えー」みたいな言い淀みまで素直に拾っています。ベタ打ちの議事録としては十分読めるレベルです。

ところが、ニッチな英語の固有名詞・略語になると一気に崩れました。実際の誤変換がこちらです。

話した言葉文字起こし結果
OllamaOlma
LM StudioLLM Studios
Mac miniM1チップ
RAG欠落(”RAGの検証”が拾われず”ある程度検証”に)
LlamaLLMO
QwenOven
GemmaGamma
Nottaの文字起こし結果。OllamaがOlma、LlamaがLLMOなどに誤変換されている画面
▲ 実際の文字起こし。Olma / LLM Studios などOSS名が崩れている

「Mac mini」が「M1チップ」になったのは、機種名が別物(チップ名)に化けていて、意味まで変わってしまっています。「RAG」にいたっては単語ごと消えました。ローカルLLM界隈でよく出る固有名詞ほど、見事に外していく印象です。

おもしろいのは逆のパターンで、大手の有名ブランド名は正確でした。「アンソロピックのクロード」「グーグルのジェミニ」とカタカナで読んだのに、出力は Anthropic / Claude / Google / Gemini ときれいに英語表記に直してくれています。量子化・クオンタイゼーション・Transformer・GPU・API も問題なし。

つまり傾向としては、世間で名の通った英語名には強いが、OSS/新興のAIツール名には弱い。Nottaの公称の認識率は98.86%以上とされていますが(これはあくまで公称値)、自分のテストでは「日常語は高精度、ニッチ固有名詞は要注意」というのが実感でした。

ちなみに別の音声では、録音中のリアルタイム表示で「Claude」が一度「FLOD」と誤変換されましたが、録音後の「文字起こしを改善しています」という後処理を経て、最終的には「Claude 4.8」に直っていました。リアルタイムは粗くても、後処理である程度補正されるケースもあるようです(短い録音だと、上の Ollama→Olma のように補正されず残ることもありました)。

→ こういう固有名詞のミスは、本来は後述の「単語登録」で減らせます。ただし、ここに無料の壁があるんですが…それは後ほど。


AI要約(Notta Brain)を試したら、勝手に”会議の議事録”にされた

無料プランでも、AI要約は月10回まで使えます。せっかくなので、さっきの「ローカルLLMを1分ひとりで喋っただけ」の音声を要約させてみました。

要点の拾い方そのものは優秀です。「実行環境」「量子化のトレードオフ」「日本語処理のモデル差」と、ちゃんと見出しを立てて構造化してくれます。ここは素直に便利。

ただ、出てきた要約のタイトルが 「プロジェクトの進捗共有/状況報告のまとめ」。…ひとりごとのはずが、いつのまにか会議になっています。さらに長めの音声(AIの誠実性を自分で検証した独白)で試したときは、もっと露骨でした。「本ミーティングは…当社の導入可否・運用への影響を整理することを目的とした」と、ありもしない社内会議に仕立てたうえ、最後に「対応事項」を7項目も生成してきたんです。「Fast Modeのコスト効果を試算し適用ガイドラインを策定する」「AI利用ポリシーを整備し社内周知を行う」——どれも、ひとことも言っていません。

Notta BrainのAI要約。決定事項・対応事項など、独白が会議の議事録のように要約された画面
▲ ひとりごとのはずが「決定事項」「対応事項」まで生成されている

ちなみにこの要約は、ワンクリックでマインドマップ表示にも切り替えられます。話の構造がパッと俯瞰できて、これはこれで気持ちいい機能でした。ただし中身は同じ要約なので、上の”会議録化”(「対応事項」など)もそのまま引き継ぎます。

Notta Brainがマインドマップ表示にした検証メモ。話の構造が枝分かれで俯瞰できる
▲ 同じ要約をマインドマップ化したところ。俯瞰性は高い

要するに、Notta Brainは会議の議事録テンプレートに沿って要約を作るのが得意なぶん、雑談やひとりごとも”会議の決定事項”の形に整形してしまう。中身の要点は合っているのに、枠組みを勝手に足してくる感じです。画面にもしっかり「誤りを含む可能性があります。必ず確認してください」と注意書きが出ます。時短にはかなり効くので、たたき台として使って、人が必ず確認する——この前提なら強い味方だと思いました。


どこで「もう有料かな」と感じたか(無料の壁)

ここが正直いちばん知りたいところだと思うので、無料で実際に止められた瞬間を並べます。

  1. 1回3分でストップ。3分を超える音声を入れたら、録音タイマーは進むのに文字起こしは3分ちょっとで止まり、「無料プランでは、3分分の文字起こしのみ閲覧可能です。アップグレードしてください」と出ました。数十分の会議には、無料は実質使えません。
  2. ダウンロードが有料ロック。文字起こし結果を書き出そうとすると「ダウンロードするには、プレミアムに登録する必要があります」。テキストを他のツールに持っていきたい人は、ここで止まります。
  3. 単語登録が3語まで。さっきの誤変換(Ollama / LM Studio / Llama / Qwen / Gemma / RAG…)を自分で直そうと単語登録を開いたんですが、3語登録したら「追加」ボタンが消えました。直したい単語は6個あるのに、無料だと3個しか救えない。「精度を自分でチューニングしよう」と思った瞬間に壁、というのがいちばん”効く”ポイントでした。
  4. 翻訳・ファイル添付・カスタムテンプレートなどもプレミアム。機能を押すたびにアップグレード案内が出ます。
無料プランは3分分の文字起こしのみ閲覧可能というアップグレード案内
▲ 3分を超えると文字起こしが止まり、アップグレードを促される
文字起こしデータのダウンロードはプレミアム登録が必要というモーダル
▲ 文字起こしのダウンロードは無料では不可
Nottaの単語登録は無料プランで3個まで。Gemma・Llama・Ollamaを登録した画面
▲ 単語登録は無料3個まで(カスタム3/3)。直したい誤変換は6個あるのに登録しきれない

加えて、ダッシュボードには常に「3日間無料トライアル」「今すぐ購入」、登録直後にもらえる10%オフコードが表示され、購入画面を閉じようとすると「30分カウントダウン+さらに割引」の引き止めも出ます。典型的な、ぐいぐい来るアップセルです(※トライアルは終了後に自動で年額課金されるので、使うなら解約期限の確認をお忘れなく)。

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業務で使って大丈夫?──機密まわりの注意点(エンジニア目線で気になった所)

仕事の会議を入れていいのか、エンジニアとして気になったので調べました。

Nottaの運営は NOTTA PTE. LTD.(シンガポール法人) です。ただし「海外に丸投げ」かというとそうではなく、公式の料金ページFAQには データの保管はすべて日本国内・多重暗号化、そして SOC 2/ISO 27001 取得、業務担当者も個別ユーザーのデータは特定できない、と明記されています。なので論点は「海外送信が怖い」ではなく、「第三者のクラウドサービスに、自社の機密を預けてよいか」という社内ルールの話になります。

実務的な落とし所は、こんな感じだと思います。

  • 一社員が無断で業務会議を上げるのはリスク大(社内の情報セキュリティ規程・NDA・参加者の録音同意)。
  • 使うなら会社の承認を取り、機密会議は避ける。社名・顧客名・具体的な数字を出さない。
  • 個人プラン(無料/プレミアム)には、AI学習をオフにする明示設定は見当たりませんでした。気になる人はビジネス以上、または規約を確認するのが無難です(AI学習なしの保証はビジネス以上の機能として記載)。

このあたりは会社の規程や法務が最優先なので、ここでは「自分はこう判断した」までにとどめます。迷うなら使わない、が安全です。


まとめ:無料で十分な人/有料に上げるべき人

実際に触ってみての、個人的な結論です。

無料で十分な人

  • 1回3分以内の短い音声(ボイスメモ、短い打ち合わせの要点)を、月に数本テキスト化したい
  • 文字起こし結果は画面からコピペで使う(書き出しは不要)
  • AI要約も月10回の範囲で試せれば満足

有料(プレミアム 1,185円/月〜)に上げるべき人

  • 会議1本=数十分を、まるごと文字起こししたい(1回3分/月120分では足りない)
  • 結果を Word やテキストで書き出して使い回したい
  • 翻訳や、単語登録での固有名詞の精度アップまで欲しい

「1回3分」「ダウンロード不可」「単語登録3語」のどれかに当たった瞬間が、有料を検討する分かれ目だと思います。逆に、そこに当たらない使い方なら無料のままで気持ちよく使えます。まずは無料で自分の用途に合うか試して、壁にぶつかってから有料を考えるのが現実的です(学生・教職員は50%オフ、登録するともらえる10%オフコードもあります)。

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